幼稚園生活を送る子どもたちの成長について、
ママたちはどう感じているの?
せんせいたちはどうやって見守っているの?!
ふたりのママと、そのお子さんを担当した
せんせいたちにホンネを聞いてみました。
どうして「ふじおか幼稚園」を
選んだの?
福地さんも栗原さんもそれぞれ3人ずつお子さんがいらっしゃいますが、みんなふじおか幼稚園に通ってくれて、うれしく思っています!
そもそもふじおか幼稚園を選んでくださったのはどうしてですか?
このまちに引っ越してきたことがきっかけでした。引っ越す前のまちでは、当時4歳だった長男を保育園に通わせていたんですが、親としては日常生活「プラスα」の部分にどこか物足りなさを感じていて、新生活を機に新しいことを経験させてあげたいなって。そんなとき、義理の妹がふじおか幼稚園をすすめてくれたんです。子どもたちのいとこがここに通っていたんですよね。
どんな幼稚園だって言っていましたか?!
ヨコミネ式を導入していて、体操や読み書きをしているのが「いいよ〜!」って。途中入園になるうちの子に「できるかな?」という不安もありましたが、できるかできないかということよりも、経験させることが大切だと思って入園を決めました。
私の場合は、第一子ということで幼稚園選びにすごく気合が入っていたんです。というのも、長男がとてもおっとりした性格で、この子には生きていくうえで精神的な自立が必要だと思っていたんですよね。近隣のいくつかの幼稚園に夫と子どもと一緒に見学に行ったとき、どの園長先生にも同じ質問をしました。「いちばん大切にしていることは何ですか?」って。そうしたら、ふじおか幼稚園の園長先生は「子どもたちを自立させてあげることです」とおっしゃったので、そこに惹かれました。ヨコミネ式をやっているということも魅力でした。
当時のヨコミネ式をよりこの幼稚園らしい教育法に進化させて、いまは「ふじおかメソッド」と呼んでいます。
ふじおかメソッドに興味を持ち、期待してお子さんを預けてくださる保護者の方は多いです。期待に応えられるようがんばらなきゃって思います。
期待以上ですよ!
子どもの力って、経験によって「ここまで伸びるんだ」ということを実感させてもらっています。ふじおか幼稚園に入らなかったら逆立ちをしたり、跳び箱を11段も飛んだりできなかったと思いますし、もっとすごいのは、それらの運動を通じた成功体験が「僕はできる」っていう自信につながっていること。小学校にあがるときには、前に進もうとする自立心やチャレンジ精神が身についていました。
子どもたちの力を引き出してくれる
子どもたちはきっと、成果が目に見えて楽しいんです。努力を積み重ねればいつか達成できるという、そのプロセスを経験できたことが大きな自信につながっていますよね。幼稚園で習う逆立ちや鼓笛の練習を家でもやっていることが多くて、リビングを逆立ちで歩いて壁にバタン!ってぶつかって、大きな音を立てるたびに「頼むからやめて!」ってストップをかけていたけれど、今思うと思いっきりさせてあげれば良かったって後悔。
私も。きっと幼稚園で満足いかなかったことに対して、次に成功するための練習だったはず。「もっとやりたい!」って言うのに「やめて!」って言っちゃってた(笑)。
言っちゃってたねぇ(笑)。
できるまであきらめない気持ちになれることが、すごいと思うんです。それに、2番目の女の子はできないことに対して「じゃあこうしてみる?」って提案をしてくれたりもするんですよ。
子どもたちは、お家でできるようになったことをよく報告してくれます。そんなときはやっぱりうれしいです。保護者の方と毎週やりとりしている「個人記録ノート」でも、「こんなことができるようになった」「あんなことができるようになった」って知らせてくれることが多くて。
できるようになるまで、力を引き出してくれるせんせいたちはすごいと思いますし、感謝しています。
いまは、ケガをすると危ないからといって、スポーツをあまりさせない幼稚園もありますもんね。
そうですね。ふじおか幼稚園では他の幼稚園が取り入れないような体操や運動も行いますが、ケガをしない体づくりもきちんとしますから。首の骨を折るようなケガはしない体力づくりをしっかり行ったうえでのことですので、保護者の方が「こんなこともするの?」と思うようなことも子どもたちは簡単にできてしまいます。大前提として、無理はさせませんし。日々の小さな積み重ねがあるからできることばかりなんですよ。
無理はしてないですよね。一人ひとり、その子に合わせた保育をしてくれているなあと感じています。
そうそう。長男は3月生まれで、4月生まれの子についていけるか不安だったんです。でも、一人ひとりよく見守ってくれているので落ちこぼれることはありませんでした。
「無理をさせず、見守る」
スタンスが大切
どんな子どもにもまず興味を引くものを提案して、やりたい気持ち湧き出させてあげてから、やりぬくことができるまで見守ります。私たちせんせいもよく見守りますし、それに、子どもたち同士で声をかけあったりもしているんですよ。とくに女の子は面倒見がよくて「一緒にやろう」って言ってくれている姿をよく見かけます。福地さんの末っ子のミナミちゃんとかそう! ミナミちゃんはお兄ちゃんとお姉ちゃんがいるので、お家で練習しているうちにできることも増えたんじゃないですかね? それをできない子に教えてくれるんです。
本当ですか?! せんせいたちって、一人ひとりの性格もよく見てくれていますよね。
そう、私、涙がでるくらいうれしかったことがあって。2番目の女の子がすごく気が強いので、私、お友達にきつくあたっていないか心配で、面談のときに担任のせんせいに相談したんです。そうしたら、「トラブルになったとき確かに強い言い方をしたりお友達を責めたりすることもあるけれど、間違ったことは言っていません。その都度、やさしく声かけはするけど否定はしませんよ。それにいまわかってくれなくてもいいんです。小学校や中学校に行って、わかってくれる日がきます」って。親がマイナスに思っていた性格を、せんせいがポジティブに捉えてくれていたことに救われました。
とくに年長さんになると、子ども同士、ケンカもあります。
「◯◯ちゃんがバカって言った!」とか、「お前って言った!」とか(笑)。いま私は年中さんを担当していますが、たとえば「◯◯ちゃんがスリッパ並べてない」と言ってくる子には、「じゃあ、せんせいじゃなくて◯◯ちゃんに言ったらいいんじゃない?」って促してあげます。そしたらきちんと当人同士で解決しますね。
年少さんはケンカと言ってもまだモノの取り合い。「私が使ってたのに取られちゃった〜」って泣いちゃって、それを見た取った子も「マズイ」と思って泣いちゃうような。そんなときにも解決の方法を導いてあげます。取った子に「どうしたらいい?」って聞くと「謝りに行く」という言葉が出るので、「じゃあ一緒に謝りに行こうか」って、なるべく子どもたちから言葉が出るのを待ちます。
せんせいたちは、本当によく子どもたちを見守っているなあと思います。見守りながら、子どもたちのどんな力を育ててあげなければならないのかよく話し合いもしています。ふじおかメソッドの「5つの柱」、やりぬく力、やる氣、自制心、協調性、社交性を育むために、一つひとつの行為や行動がそのなかのどの力を育てるのかしっかり分析し、落とし込んでいるんです。
そのなかでとくに、生活習慣をしっかり身につけられるように工夫しようと、よく話し合います。たとえばトイレのスリッパを並べるなど、細かいことを身につけさせるため色分けをしてみたり。
私が担当している2〜3歳児はとくに生活習慣の習得が大切で、1日の流れのなかできちんとあいさつをすること、トイレトレーニングや食事のマナーを教えてあげることに力を入れています。
親が「ムリ」と決めつけたら
もったいない!
できないことに挑もうとする姿勢を応援し、やりぬく力をつけてあげると、最初は泣いていた子も数か月後にはできるようになりますから。それをせんせいたちは本当によく見守っています。そして、園でのそんな様子をよく保護者の方にも伝えています。
だから、幼稚園を信頼できる。親は第一子に育てられるとよく言いますが、ふじおか幼稚園というフィールドがあったからこそ、安心して育てられました。よく、ふじおかメソッドをやっていると言うと「厳しいんじゃない?」と聞かれますが、子どもは本当に楽しそうにやっています。
確かに、子どもたちがやっていることを見ると厳しく育てている感じがするのかもしれませんね。イベントにでかけると、子どもたちの逆立ちを見た地域の人たちが「うちの子にはムリ!」って言っているのをよく耳にします。
子どもの可能性を親が「ムリ」と決めつけるのは本当にもったいない! うちの子は三者三様の性格で、得意分野もまったく違うけれど、ふじおか幼稚園でいろんなことに挑戦するなかで、それぞれの可能性を拓いてもらったと思います。その可能性の芽を摘み取らないであげてほしいです。
親が「ムリ」と決めつけるのではなく、幼稚園が押しつけるわけでもなく、この環境に身を置くことで子どもたちは自然に成長させてもらったと思います。それが楽しかった子どもたちは、卒園してもいまだに幼稚園が大好きです。本当に、ふじおか幼稚園を選んでよかったなあと思います。
なんだかきょう、お母さんたちのお話を聞いて「がんばってきて良かったな!」って思いました。
お母さんたちと子どもの成長を一緒に喜べるところにやりがいがあります。
あ、せんせいになりたいって思っている人は、逆立ちできなくても大丈夫ですから! できなくても教えられます(笑)。
きょうは貴重なお話をたくさん聞かせていただいてうれしかったです。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします!